
ズッキーニ生産者
三浦 槇悟 (みうら しんご) さん
【8月の国消国産】
ズッキーニ
JAおおふなと管内の気仙地域は春と秋が温暖で、6~10月までズッキーニの長期収穫が可能な風土に恵まれています。栽培しやすく休耕田や遊休農地の活用にも向いていることから生産者も増加しており、JAおおふなとではズッキーニを「特別推進野菜」と位置付け、令和7年度は30,000キロの出荷を目指しています。引き続き新規生産者が取り組みやすい環境づくりを推進するとともに、管内一体となって高品質なズッキーニの安定出荷に取り組んでいきます。味わいにクセがなく、どんな料理にも使いやすいズッキーニ。大き過ぎず全体の太さが均一で皮にツヤがあるものがおすすめです。


あえて特別な手間はかけず健康なズッキーニを育てています


豊かな自然にまかせて
岩手の沿岸南部・大船渡市から内陸に入った住田町・世田米(せたまい)地区で、6ヘクタールの水稲栽培のかたわら、ズッキーニを育てています。ズッキーニは丈夫で栽培しやすいので、地元の鶏ふんたい肥を活用した土づくりをしているくらいで、水やりも雨のみ。自然にまかせています。
あまり手間がかからないため、午前中はズッキーニを収穫し、午後は水稲の管理、と他の品目と組み合わせた栽培が可能なところがズッキーニを選んだ理由のひとつです。
5月に10アールの畑に植えた500株が7月から収穫期を迎えていて、一日に約200本・40キロを出荷しています。まるでワックスをかけたようにツヤツヤ輝くズッキーニを一本一本収穫するたび「健康に育ってくれたんだな」とうれしくなりますね。
家族の健康を思い、無農薬農業を目指す
母の療養のため、家族で神奈川県から大船渡に引っ越してきました。「健康は食べ物から」という思いでの移住だったため、無農薬・無化学肥料の農業を目指して、岩手の農業高校・大学で学び、約20年前に20歳で就農。きゅうり栽培からスタートし、さまざまな品目を栽培しましたが、無農薬・無化学肥料でも元気に育つことがズッキーニを選んだもうひとつの理由です。
現在の農地は、除草のためヤギを探していたことがきっかけで縁がつながった、農家の先輩たちから借り受けたり託されたりしたものです。栽培技術や、昔とは異なる暑さについてなど、この地の農業のことを先輩たちが教えてくれます。それを参考に、ズッキーニの株が全うするまで立派に育てられた時、喜びを感じます。


クセがなく万能 炒め物や味噌汁にも
ズッキーニは味わいにクセがなく、どんな料理にも合う夏野菜です。うちではよく1センチほどの厚さの輪切りにして素焼きしたり、肉と一緒に炒めて味わっています。味付けはシンプルに塩コショウですね。味噌汁の具にしても美味いのでおすすめです。
カレーやバーベキューで楽しんだり、ビールの友にも最高ですよ。
